2010年度前期 史跡巡り
6月27日、今年も志野ゼミのフィールドワークということで鬼ノ城と吉備津神社に行った。
志野先生、西野先生、徳澤先生の3名の先生方にお越しいただいて、フィールドワークの基礎を学んだ。当日は雨の日の次の日ということでとても蒸し暑かったが、急な雨もなく頂上からの景色もとてもきれいに見れた。遺跡を文献などで見るだけでなく、実際に足を運んで自分の足で歩いてみるのもとても勉強になった。
吉備津社にて
鬼ノ城にいく途中で、トイレ休憩も兼ねて吉備津社を見学。
参道の入り口には「矢置きの岩」がある。石の階段を上っていくと拝殿があらわれた。寺院風の造りになっていて、東大寺様式といわれる。天皇家の菊や桐の文様が多くあしらわれていた。
横にまわって本殿を観察。
桧皮葺の二つ屋根の本殿は比翼入母屋造(吉備津造り)と呼ばれ、吉備津神社独特のもの。神社はたいてい入り口が南に向いている。ところが、吉備津神社は北に向いている。また、本殿の裏にも扉がある。このように、吉備津神社は謎が多い。
そして、「鬼ノ城」
バスが到着した、
砂川公園(10:45)から80分ほど歩くと、鬼ノ城ビジターセンター(12:05~12:25)着く。ここから5分歩けば鬼の城の城壁が見えてくる(12:32)。景色もなかなか良い。
鬼ノ城は7世紀に作られ、その強固な城壁は版築という技術で築かれた。
お昼休憩(12:47~13:00)
鬼ノ城を歩いていると、川や池や水がにじみ出ている所がある。鬼ノ城は、山の天辺でありながら、豊かな水を保持している。だから、せっかく築いたものが崩れ落ちてしまわないように、いくつもの水門を設け、排水をしていたようだ。
そうして歩いて行くと東門跡に着いた。これは、自然の岩と加工した石とで成っていて、30年前考古学者がこの門を見つけるまでは神護石と思われていた。
下の写真のように鬼ノ城には敷石がたくさんある。こういった敷石の道は周りを警戒するために使われた。白い石が使われるのは暗闇でも見えやすいからだ。
写真撮影(14:50)と休憩をして、鬼ノ城ビジターセンターを通過(15:00)し、一時間ほどで砂川公園に全員集合(16:00)。バスで砂川公園をでた。