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キャンパスライフ

2009/09/06
[CampusLife] 史跡巡り(2010年度前期)

2010年度前期 史跡巡り

6月27日、今年も志野ゼミのフィールドワークということで鬼ノ城と吉備津神社に行った。

志野先生、西野先生、徳澤先生の3名の先生方にお越しいただいて、フィールドワークの基礎を学んだ。当日は雨の日の次の日ということでとても蒸し暑かったが、急な雨もなく頂上からの景色もとてもきれいに見れた。遺跡を文献などで見るだけでなく、実際に足を運んで自分の足で歩いてみるのもとても勉強になった。

吉備津社にて

鬼ノ城にいく途中で、トイレ休憩も兼ねて吉備津社を見学。
参道の入り口には「矢置きの岩」がある。石の階段を上っていくと拝殿があらわれた。寺院風の造りになっていて、東大寺様式といわれる。天皇家の菊や桐の文様が多くあしらわれていた。



横にまわって本殿を観察。
桧皮葺の二つ屋根の本殿は比翼入母屋造(吉備津造り)と呼ばれ、吉備津神社独特のもの。神社はたいてい入り口が南に向いている。ところが、吉備津神社は北に向いている。また、本殿の裏にも扉がある。このように、吉備津神社は謎が多い。


←鐘楼が置かれている。かつて、ここに神宮寺があったことをうかがわせる。


そして、「鬼ノ城」

バスが到着した、
砂川公園(10:45)から80分ほど歩くと、鬼ノ城ビジターセンター(12:05~12:25)着く。ここから5分歩けば鬼の城の城壁が見えてくる(12:32)。景色もなかなか良い。
鬼ノ城は7世紀に作られ、その強固な城壁は版築という技術で築かれた。




お昼休憩(12:47~13:00)

↓遺跡の発掘現場。
↓城壁には大きく割れる岩が使われる。

←この場所は発掘調査の跡で、足元に見える大きな石は、礎石で、かつて建物があったようだ。しかも、石と石の間隔が広いので、倉庫以外に使用されたと予想できる。

←これは上とは別の発掘場所で、礎石の間隔がとても狭い。


鬼ノ城を歩いていると、川や池や水がにじみ出ている所がある。鬼ノ城は、山の天辺でありながら、豊かな水を保持している。だから、せっかく築いたものが崩れ落ちてしまわないように、いくつもの水門を設け、排水をしていたようだ。




そうして歩いて行くと東門跡に着いた。これは、自然の岩と加工した石とで成っていて、30年前考古学者がこの門を見つけるまでは神護石と思われていた。


←千手観音が岩に彫られていて、現在でも信仰されている様子だった。


下の写真のように鬼ノ城には敷石がたくさんある。こういった敷石の道は周りを警戒するために使われた。白い石が使われるのは暗闇でも見えやすいからだ。


←これは水門でせっかく築きあげた城壁が崩れてしまわないように排水している。

←石組から水が流れ出している。何十年後かには崩れ去っているかもしれない。

←西門到着。遺跡を元に建物が再現されている。城壁も修復されていた。


写真撮影(14:50)と休憩をして、鬼ノ城ビジターセンターを通過(15:00)し、一時間ほどで砂川公園に全員集合(16:00)。バスで砂川公園をでた。

  • 2009年度の史跡巡りの様子 前期
  • 2008年度の史跡巡りの様子 前期後期
  • 2006年度の史跡巡りの様子 前期後期
文:田中博紹,写真:志野ゼミ

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