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キャンパスライフ

2015/09/28

海外からの研究者を迎えて,第62回地域分析研究会を開きました。

2015年9月26日(土)に,第62回地域分析研究会が,日本行動計量学会岡山地域部会(第57回研究会)と岡山統計研究会(第157回)との共催で,開催されました。
今回は,カナダの Manitoba 大学・統計学科の Zenaida F. Mateo 氏をお迎えしての講演会です。 Mateo 氏は,岡山大学の博士課程を修了されていることもあり,サバティカル(邦訳は,在外研究あるいは研究休暇)で,本学と岡山大学を訪れた今回の機会を利用して,本講演会が企画されました。

今回のテーマは,「統計教育」。
高いデータ分析力により問題を解決できる人材,データ・サイエンティストの素養をもった人材の育成が求められる中,地域分析のツールとして重要で,本学科でも情報処理コースを中心にカリキュラムに配置されている「統計」の教育について,主として高等教育に焦点をあて,統計教育について議論します。

Mateo 氏には,カナダの大学における取り組みを通じて,統計教育や統計研究のあり方について,2つの講演をしていただきました。
1つ目は,「An Overview of the Postsecondary Education in Canada and the Future of Statistical Education Research」で,カナダの教育体制から大学教育の制度を簡単に触れた後,Manitoba 大学・統計学科の実際の統計のカリキュラムや授業内容・方法を紹介いただきました。講演概要はこちらです。

2つ目の講演は,「Clicker Technology: Promoting Student Interaction in a Large Statstics Class Environment」です。対象とする学生は3,000人,15人の教員が担当するので,1クラスあたりの受講生は300人前後,1人の先生と3,4名のTAで対応するわけですが,その大勢の学生たちに講義内容をしっかり理解させるために,クリッカーを活用しているということでした。このクリッカーを使った授業は,ここがパイオニアであるそうです。講演概要はこちらです。

1つの統計の授業で受講生が300人も教室にいること,アクティブラーニングの1つとしてクリッカーを採用しているしていること,評価の観点が細かく決められていること,テストの前には,サンプルテストをしたり,オフィスアワーで個別の質問に対応したり(オフィスアワーには研究室の前に長蛇の列ができるそうです)するなど,ずいぶんと丁寧な対応をしていることに,驚かされました。
参加した森ゼミの3年次生たちも,講演や質疑応答はほとんどが英語でしたが,最後まで興味深く聞いていました。また,参加した先生方にとっては,大変参考になる講演でした。

文:森 裕一,写真:森 裕一,吉田 健(13生)

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