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2012/05/19

第49回

アルバイト-出会いから学んだこと

石 原  優

(岡山県岡山市出身、2010年度入学)

 私は、大学入学と同時に表町商店街にある飲食店でアルバイトを始めました。二年間働かせていただきましたが、今年の4月に閉店してしまいました。そこでのアルバイトでの出会い、その出会いを通して学んだことと、現在について紹介させていただきます。

 私は、二年間のアルバイトを通して二人の方と出会うことができました。

 まず一人目の方は、私が働き始めた当初の店長です。その店長はとても厳しく、怒られてばかりの日々でした。その厳しさというと、「声が出てないから外で声出しをしてこい」「もう帰れ」「この仕事に向いてない人は必要ない」「辞めた方がいいよ」などと言われることはあたり前でした。一番大変だったのは、接客において、お客様が何を今求めているのか、全て自分で考えて行動することでした。例えば、お客様に言われる前に自ら一歩近づき対応しなければなりません。今までにない厳しさを経験し、辞めたいと思うときもありました。しかし、自分に負けたくない、という気持ちも次第に強くなりました。だから、ノートに仕事内容はもちろん、その日に注意されたこと、反省点、改善方法、自分の感じたことを全て書き留めていきました。出勤前にそれを読んで、同じ失敗を繰り返さないように心がけました。

 そして、アルバイトにも慣れてきた頃、店長に褒められることが増え、お客様に「ありがとう。」と言われることも増えてきました。私はアルバイトって楽しいなと思うようになりました。辛くて厳しいアルバイト生活を送りましたが、負けずに頑張れば、いつか必ず壁を越えることができると、改めて感じました。そして、その壁を超えた先に何か楽しさを見つけることができると思います。その楽しさを見つけるために働くのだと思います。私は働くことの厳しさと働く意味を学びました。しかし、半年たった頃に、新しい店長に変わりました。

 新しい店長は厳しい中でも、スタッフが楽しく働ける環境を作ってくださる方でした。お店の雰囲気は前よりも明るくなり、スタッフが働きやすくなりました。楽しく働くことができると、それをお客様に還元することができます。そのような環境を作ることの大切さを新しい店長からは学びました。

 私を成長させてくださった二人の店長との出会いは、大学生活のなかで貴重なものとなり、忘れることはないでしょう。

 現在、私は飲食店での経験を活かそうと思い、カフェでアルバイトをしています。しかし、接客ではなく、盛り付けや調理などをメインで任されるという、新しいチャレンジをすることになりました。接客が好きだったので、最初は楽しみを見つけることができませんでした。もっとお客様と関われることがしたいという思いが強くなるばかりでした。しかし、半月もすると、より早く料理を提供できたり、美味しそうと言われることの喜びから、調理や盛り付けの楽しさを見つけることができました。与えられた環境の中で、楽しみを見つけることの大切さを学びました。調理にも慣れてきた今は、ホールにも出るようになりお店の全体を見ることができるようになっています。


注意されたことや改善方法を書き留めたバイトノート      いまのバイト先(カフェ)の制服     .

 何事も自分次第で変わります。アルバイトをすることで、社会の厳しさを知ることはもちろん、自分自身成長することができます。是非、学生生活の一部をアルバイトにあててみて下さい。何か新しい発見ができるかもしれません。

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