学生生活

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2009/07/15

第36回

将来に向けて

井 川 直 彦

(岡山県赤磐市出身,2007年度入学)

 私が日商簿記検定を受検しようと思い立ったのは,大学2年生のときの就職部主催の就職ガイダンスがきっかけでした。そのガイダンスで,「就職活動は難しい」や「早めに対策しておきなさい」など,私を不安にさせるような言葉が多く出てきたのです。ガイダンス終了後,私は「自分にはどんな職が向いているのか」と考えました。さらに考えると,私は計算することが好きなので,これを活かせる職はと考えると,「経理」という職だと思ったのです。そして,私は「経理」の職に就くためには,どんな資格が必要なのかをいろいろ調べました。その結果,「日商簿記検定」という資格を取得しようと決断したわけです。

水谷先生に指導を受けながら 2年生の終わり頃に,いい参考書を選ぶために,水谷先生の所へ相談に伺ったところ,先生は「3級から勉強したらどう?」とおっしゃいました。そこで,そのアドバイスに従うことにしました。先生から紹介された3級の問題集を解いてみると,結構難しかったのですが,私が計算好きだったので,楽しかったです。しかし,計算が好きな私でも,問題の解説を読んでもわからない問題が続出したのです。そのときには,水谷先生の所へ伺い,先生による指導を受けました。先生の解説は問題集の解説よりもわかりやすく,丁寧でしたので,すぐに理解できました。そして,数ヵ月後,日商簿記検定3級を受験しました。試験から約1週間経つと,ネット上で合格発表・・・合格!でした。しかし,私はあくまでも「経理」の職に就きたいので,3級では満足できませんでした。

 さて,次は2級。2級の問題量の多さは印象に残っています。2級では,商業簿記と工業簿記の2つになり,問題量も3級の倍以上になったのです。この工業簿記は,勘定連絡図という材料,経費,賃金から製品になるまでの過程を頭でイメージしなければならず,複雑に図が配置されていたので,頭に叩き込むのが大変だったのを今でも覚えています。数ヵ月後の2級の試験では,仕分け,伝票式会計,財務諸表,個別原価計算や総合原価計算が出てきました。このうち,財務諸表は全く出来ず,また,残りの問題も自信がなかったのですが,何とか解くことができました。

2級の合格証書です! 不安な気持ちのまま試験終了1週間が経って,合格発表の日。私は大学に行っていて,合格発表を家でみることが出来なかったのですが,お昼頃に水谷先生から電話がかかってきました。先生の第一声は「合格していたよ。よかったね」。その時,今まで勉強したことが報われてよかったと,心の底から達成感を感じたのです。そして,先生は私に「学生コラムに合格までのことを書いてみないか?」と言われたので,これをきっかけに,2級合格までの過程を長々と書かせてもらいました。

 最近テレビや新聞で,資格,資格と叫ばれていますが,資格があれば就職が有利になるとは思えません。肝心なのは,まず自分がやりたいことを見つけることや自分を分析することが大切だと思います。私は,簿記を勉強するにつれて簿記がおもしろくなってきたので,「次のレベルは簿記1級を目指そうか。あるいは税理士か。」など,自分を高めていこうとする気持ちが湧いてきたのです。このとき,私は就職活動も自分が社会へ出ていくための勉強であると感じたのです。この意識を大事にして,就職活動に向けて頑張りたいと思います。最後になりましたが,水谷先生には簿記に関していろいろとご指導いただき,本当に感謝しています。ありがとうございました。

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