2008.5.9

「再放送が多いのでは・・・」
「いや、せっかくのいい番組ですから
出来る限り大勢の視聴者に見てもらいたい」

2008/05/01 NHK岡山放送局の「ふれあいミーティング」に参加

「視聴者の忌憚のない声を聴いて番組に反映させていきたい」として、NHK岡山放送局が2005年度から始めたという「NHKふれあいミーティング」が、1日、岡山理科大学社会情報学科の学生14人が参加して、岡山放送局会議室で行われました。

参加したのは、マス・メディアをテーマとしている木村邦彦ゼミの大学院生1人、4年生3人、3年生5人と、2年生2人、1年生3人です。NHKからは、岡山放送局の眞貝昌洋放送部長をはじめ、技術、営業、企画総務の6人が出席されました。

眞貝放送部長の「緊急地震速報」に関する説明などをお聞きしたあと、「何でもいいですから、お話ください」ということばに促されて、学生たちも、やや緊張の面持ちを残しながらも口を開き始めました。

学生たちにとって、日々、NHKはあまり視聴していないのが実情です。木村先生の毎年の調査によれば、理大生のテレビの視聴時間は年々少なくなってきていて、2007、2006年度は1日約120分です。「ニュースを見る」という割合は高いものの、何かをしながら、またはテレビをつけっ放しのいわゆる“ながら族”が大半です。比較的しっかりと視聴しているのは、民放のバラエティーかドラマなどです。 その点もお断りしてからの質問、要望となりましたが、「再放送が多い」、「分かりやすい、理解しやすい番組はいいのだが、ややおとなしすぎるのでは」、「(受信料を払うために)視聴者には『見る』『見ない』の選択肢がほしい」、「特番をできる限りやってほしい」などの発言が続きました。

なかには、「祖父からの要望ですが」というのもあり、笑いを誘いましたが、NHKには、やや耳の痛いものもあったように思います。それでも、眞貝放送部長をはじめ出席された方々は、「再放送は、民放に比べれば多いかもしれないが、せっかく制作したものですから、できる限り多くの人に見てもらいたい。岡山放送局制作のものは、少ないスタッフを有効に活かすために再放送をしているケースもありますので、いま、周辺の局と相互に放映できるようにするなどの策を考えています」、「民放のバラエティーに慣れている若い人に合わせるのは、難しいことも多いが、それでも若い人に見て欲しいと思っての番組も多い」、「これまでの番組や、見落とした番組を提供するために、インターネットを使った放映を今年年末くらいには始められる」などと、親切に、また分かりやすく説明していただきました。

1時間の予定でしたが30分ばかりオーバーしました。この後、ニュース放送が終わったばかりのスタジオや、普段は見ることができない副調整室などを見学させていただき、最後にハイビジョン放映もできるという中継カーの前を通って、岡山放送局を後にしました。