2008.12.26


21名の社情3・4年生が受講!

2008年12月6日(土)・7日(日)

 12月6日午前8時30分、いつになく寒い朝でISO1400内部監査員の意味もよくわからないまま、長い2日間のスタートを迎えた。

 「ISO14000」とは企業などの環境管理の国際規格である。企業が環境に配慮した経営や生産活動などを行っている場合に、手続きを経て「認証」を得ることができる。この認証を得ていることを取引の相手企業、投資家、さらには一般の人々にPRすることができるというわけである。ただ、認証を取得した企業などは常に環境に配慮した行動を心がけなければならない。そのために、企業内で環境配慮を推進する役割を担うのが「ISO14000内部監査員」である。この内部監査を行う人を養成する講座が「ISO14000内部監査員研修」である。今回は、井上ゼミの学生を中心に、21名の3・4年生が受講した。

 講師として東京から中原先生と世話役の神田先生が来てくださった。中原先生は監査員暦15年にして、同時に現役の大学生でもあるそうだ。先生の講義は、思っていた以上に難しい内容だったが、不思議と疲れなかった。普段の大学の先生も中原先生のような講義をいつもして下さったらもっと楽しいのに、と思ってしまうほどに…。

 

 1日目は午前中に講義が2つ。内部監査とは何か、内部監査員に求められるものとは何か、ISO14000とは何か、環境マネジメントとは何か、環境側面とは何か・・・・・・など聞いたことはあっても詳しくは知らないことばかりだった。さすがに疲れてきた午後、気分転換も兼ねて学内にどんな環境側面(環境問題の原因)があるのか探しに出かけた。そして、見つけた環境側面からどんな環境影響(環境や人に対する変化)があるのか考えた。きれいに見える大学内も、ごみ置き場や水質管理室などを見ていくと、ごみの分別ができていなかったり、外に中身の入った薬品ビンやドラム缶、ポリタンクがあったりと気になる部分が見つかった。その後、見つけた環境側面についてグループ討議を行い、環境側面と環境影響との関連付けを行った。そして、再び講義に戻り、再度グループ討議を行って、2日目に行われるロールプレイング形式の模擬監査に備え、1日目を終了した。

 

 2日目の12月7日も、前日に引き続きとても寒い朝となった。2日目のメインは実際に内部監査を行う際、収集した書類や記録(監査証拠)などをどう評価し、基準に適合しているのか、していないのか、改善の機会はあるのかを判断し、監査所見(不適合)を提示するか、しないかといったことを行ってみることだった。前日にグループごとで 、証拠は何を提示してもらうか、何を聞けばいいのかを考えていたつもりでも、限られた時間の中で監査するのは至難の業だった。その中で先生の的確なアドバイスをいただきながら、2時間ほどの模擬監査を終了し、実際の監査がどのようなものかを体験することができた。

 2日間の研修を行って内部監査員とは何かということ、監査員になったらどうすればいいのかということなどさまざまな知識を得ることがとできたように思う。お陰さまで、全員が研修修了証明書を取得できた。今後社会人となったときに内部監査員として活躍していきたいという意欲が芽生えるのを感じた。

清水和美・村川雄一(06生)