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キャンパスライフ

2010/01/17
牛窓活性化プロジェクト参加

牛窓しおまち活性化プロジェクトに参加! with 建築学科 緒方ゼミ


麒麟のだんじり(写真左)と龍のだんじり(写真右)
 この度、山口先生の専門であるマーケティングの観点から、岡山県瀬戸内市牛窓町の「牛窓しおまち唐琴通りの保存と活性化プロジェクト」に参加して欲しいとの話があり、ゼミ生の勉強と研究も兼ねて、山口ゼミとして調査をさせていただくことになりました。
 そこで、先日12月6日に、都市計画の観点から参加する建築学科の緒方ゼミと合同にて実地調査を行ってきました。

牛窓海遊文化館にて
 まずは、地元プロジェクトメンバーの方々より、ホテル・リマーニから程近い牛窓海遊文化館にて、牛窓の文化・歴史についてお話を伺いました。海遊文化館は明治20年に警察署として建てられ、岡山県指定重要有形民俗文化財のだんじりがあります。牛窓のだんじりは、すべて船型で精密な彫刻が施されており、とても迫力があります。
 続いて、朝鮮通信使についての説明を聴きました。
 鎖国の江戸時代、朝鮮から派遣された朝鮮通信使は牛窓にも寄港しており、海遊文化館には当時の記録や文化遺産などが残っています。
 その後実際に、中心となるしおまち唐琴通りの町並みを歩いて拝見しました。
 最初に訪れたのは本蓮寺です。
 本蓮寺は、なんと、朝鮮通信使が牛窓に寄港した際の宿所として使用された法華宗のお寺です。本蓮寺には本堂をはじめ、国の重要文化財や県の重要文化財が多数あります。

しおまち唐琴通りの様子(寂しい様子です…)
 唐琴通りは、昔の面影はなく、今となっては、車はおろか、人通りさえまばらで寂しい様子でした。山口ゼミとしては、マーケティングの観点から、どのようにこの現状を活性化させていくかというのが課題となります。

牛王宝印札
 牛窓の家には、入口の上に「牛王宝印札」というお札を掲げる風習があります。このお札は、お正月にお寺から配られる家内安全のお守りです。
 このような風習は牛窓独特のものといわれ、全国的にも、珍しいとされています。
 長屋門を通過し少し歩くと、小振りな鳥居がたくさん連なっている神社が見えてきました。この神社は最一稲荷といい、明治7年に京都の伏見稲荷から神璽を賜ったとされています。山の中にあるわけではなく、写真左の建物は普通のお宅のようでした。

街角ミュゼ牛窓文化館
 次に目に入ってきたのは、街角ミュゼ牛窓文化館でした。この建物は元々銀行として建てられており、現在ではしおまち唐琴通りの文化を紹介する館となっています。建物の中には牛窓の様子を写した写真が、たくさんありました。  街角ミュゼ牛窓文化館から少し歩くと、海が見えてきました。
 窓の島についてお話しを聴きながら島を眺めると、蜃気楼で島が浮いている様に見え、皆驚きました。

島隆諦さん
 それから細い道を登って行き、お寺などを回りました。
 小高い丘のような場所からは海が見え、とても綺麗でした。牛窓からの夕日は「日本の夕日百選」に認定されており、写真を撮りに来られる方も多いそうです。
 今回の視察では夕日を見ることができませんでしたが、瀬戸内海を一望できる風景はとてもきれいでした。
 写真に写っているのはプロジェクトメンバーの島隆諦さんです。実はこの方、プロの写真家さんです。牛窓の写真もよく撮影されていらっしゃるそうですよ。


牛窓の風景(一文字波止)

 しおまち唐琴通りを一通り見て回った後、学生を交えてプロジェクトメンバーの方々とディスカッションを行いました。
 学生は皆思い思いの正直な感想やユニークな発想のアイデアを発表し、牛窓を活性化させたいという強い思いが感じられました。

 ひとまず今回の調査はこれで終了しました。皆牛窓の町並みや文化に触れて、その現状を知ることができました。今後は、今回の調査でわかった牛窓の現状をどう変えていくか、引き続き活動を続けていきます。

記事:田口智也・三好純矢(07生 山口ゼミ)

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