大学院の中間発表会(2015年度第1回)が行われました
学部を卒業後の進路として、大学院(修士課程、博士課程)があります。
社会情報学科の上位に位置する修士課程は、社会情報専攻、その上の博士課程(後期)は数理・環境システム専攻です。いずれも総合情報研究科に属します。
現在、社会情報学科の教員が指導する大学院生として、社会情報専攻に2名、数理・環境システム専攻に3名の学生が在籍しており、先日、修士課程の中間発表会が行われました。その様子を簡単に紹介します。
社会情報専攻では、中間発表会を春学期と秋学期に1回ずつ行っています。7月29日に行われた中間発表会は、今年度の1回目の成果報告会です。
プログラムは、次の通りです。
日時:平成27年7月29日(水)、13:00~14:00 | |||
場所:21号館1階 会議室 | |||
開 会 | 13:00~13:05 | 山口隆久(専攻長) | |
発表1 | 13:05~13:30 | 兪 蕙 (M2) | 「日本語中国語の対照研究 ~日中両言語における使用語彙について~」 |
発表2 | 13:30~13:55 | 吉長 明宏 (M2) | 「映画レビューからのテーマ情報の抽出と活用に関する提案」 |
閉 会 | 山口隆久(専攻長) |
1人目は、修士2年次生の 兪 蕙(ゆ けい)さん。
日本語と中国語で、たとえば、「単純」-「純粋」のような同形語は、その用語を使う状況や前後の文脈によって、意味が異なりますが、そのことで、中国人の日本語学習者が日本語を勉強する際に、母語の干渉をどのように受けるか、あるいはどのような影響があるかを、今回は、実際の日本の学習をしている中国人にアンケートをとって明らかにしようとした発表でした。
発表の様子
2人目は、修士2年次生の吉長明宏君です。
映画のレビューサイトでは、各映画がジャンル分けされていますが、レビューテキストからジャンル用語を抜き出して、その出現頻度から、作品の内容をより反映したジャンル情報のあり方を明らかにしようとした発表でした。
発表の様子
最後に、山口専攻長より、修士論文の作成に向けて、しっかり研究を続けるようにとの激励の言葉で閉会となりました。
質疑応答の様子
両人とも、発表、お疲れさまでした。
1つのテーマを掘り下げていくと、そこに、新しい知見が得られ、そして、ゆくゆくは社会に役立っていく-そういった研究の面白さが感じられる発表でした。学部の4年間だけでは味わえない研究の楽しさや(産みの苦しみもありますが)、より高いレベルで身につくプロジェクト企画能力など、大学院のメリットには大きなものがあります。
さあ、12月に2回目の中間発表会をした後は、最後の修士論文発表会。来年1月には、修士論文をまとめあげます。今日のコメントをしっかり参考にして、研究に磨きをかけ、よりよい修士論文の完成をめざしてほしいと思います。