2008.7.19

地球温暖化と環境問題:7つの問答

2008.7.7

7月7日,キャンパスの明かり消してロウソクをともし,地球温暖化について考える「七夕Eco Night」が実施されました。学生たちがEcoな願いを込めた短冊が飾付けられたスカイテラスでは,本学科の井上教授(環境学)が世界の温暖化問題をめぐる現状を紹介され,「私たちにできること」として,身近な取り組みを7つ提言されました。以下,その要点です。

私たちにできることはあるでしょうか?
→ 答:あります。
地球環境問題は文明の問題であると指摘しました。文明人である我々は温暖化に加担しています。加担しているのですから軽減することもできるはずです。何かをしてみてはどうでしょうか? 私から7つのアイディアを披露いたします。

【特に学生諸君に取り組んでもらいたいこと】
(1) エレベーターに乗らない。
 健常な大学生諸君が7階程度の階段を歩くことはそんなに難しくはないと思います。特に,3階,4階程度の昇降にエレベーターを使うのは控えてはどうでしょうか。
(2) 昼行灯(昼あんどん)をやめる。
 昼間の蛍光灯が不要な明るい教室,廊下,エレベーターホールで,あるいは誰も居ない所で,煌煌と明かりがついていることを見かけます。通りかかった学生諸君が問題がないと考えられる場合に消灯するようにしてはどうでしょうか。

【学生諸君と教員に取り組んでもらいたいこと】
(3) レジ袋をもらわない。
 22号館のコンビニの店長さんによると,およそ35万枚/年のレジ袋が配られているのではないかとのことです。3g/枚として,約1トン/年,製造に必要なエネルギーを勘案しますと,年間約2トンになります。そのくらいはいいじゃないかと言ってしまいますか,それとももらわないようにしようと思いますか? もらわないようにしよう, という人にもう一声,「割箸ももらわないようにしよう!」と思ってもらえるとうれしいですね!
(4) 冷暖房をできる限り控える。
 先日,この資料を作っている最中に,学内の図書館に行きました。誠に快適でした。午前10時,半袖に寒いほどの冷風が迎えてくれたのです。この図書館だけを責めようというのではありませんが,全学的に冷暖房の使い方について少し工夫がなされてよいのではないかと思います。
(5) 再生紙を利用する,裏紙を利用する,使用済みの紙を資源ゴミとして排出する。
 これについては説明の必要はないと思います。

【大学として取り組んでもらいたいこと】
(6) クールビズ,ウオームビズを徹底する。
 国の呼びかけに応じて,学内で徹底してはどうでしょうか? 夏のオープンキャンパスにおいては,教員・職員全員ノーネクタイ,開襟,半袖シャツというのはどうでしょ うか?
(7) 低炭素学園づくりアクションプランの策定と実施を行う。
 教員,事務当局,学生諸君でアクションプランづくりと実行に取り組んではどうでしょうか?

簡単なことですが,いざ,実行するとなると・・・。でも,くじけず,明日のことを考えて,みなさんも今から実行していきましょう。

当日は,午後8時の消灯にあわせ,学食の使用済み油で作られた250個のロウソクに灯りがともされ,会場は幻想的な雰囲気に包まれていました。

2008/07/19 森 裕一(大学のWebページ「理大通信」の記事の一部と写真を引用しました。)