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2016/09/23

第68回

モリマナミの台湾留学日記 その5「台湾の学生編」

森 茉奈美

(香川県高松市出身、2014年度入学)

5【台湾の学生編】

前回は、学生の本分は勉強、ということで始めた話で、授業の話をしました。今回はですね、学生の本分は勉強って言ったけど、勉強以外にも学ぶこといっぱいあるんだぜ、ってことで、授業内容以外に学んだことについてお話していきます。

全く内容がわからない授業を椅子に座って聞いていただけじゃないんです。授業内容以外にも同じ授業を受ける学生から学ぶことが多くありました。
たとえば、プレゼン発表の仕方です。私が出会った台湾の学生は、どの人もプレゼンでの発表がとても堂々としていて、パワーポイントもとてもわかりやすかったです。私が受けていた英語での授業の中に、グループで資料を作って発表するというものがありました。その授業のなかで、前を向いて原稿はほとんど見ずに、聞いている人に訴えかけるように発表する人が多くいました。私の日本でのパワーポイントを使っての発表は、どうしても原稿を読みながら、原稿に書いてあることだけを読み上げる作業になっていました。頭では、そうではいけないとわかっているのに、恥ずかしさやできないという気持ちが前に出てきてしまうことばかりでした。でも、同じグループの人の発表の仕方や言葉を聞いて、改めて考え直すことができ、最後の発表では、原稿は見ずに前を向いて発表することができました。あらゆる授業で、学生によるプレゼンがあり、台湾の学生は、プレゼンに慣れているようにも感じました。イラストや写真を使い、キーワードを重点的に書き、他は口頭で発表するという当たり前と言われてしまえば、それでおしまいなのですが、私にないものがたくさんありました。

また、学外から講演しに来てくださった先生の講演内容について質問する人が多くいたということも目の当たりにし、誰かの話を聞いたときに、聞いただけで終わらすのではなく、そこから考えるということが大事なんだと思いました。
プレゼンに関しても講演に関しても当たり前のことであって、中学生のときから先生などに言われていたことなのを思い出しました。いつの間にかその当たり前が消えて、自分の中で、違う当たり前ができていたことに、気づくことができました。また、こんな書き方したら、ちゃんとわかりやすく書けよって言われるんだろうな、とは思うのですが、これがぴったりな表現なので、消しません(笑)。ずっと同じものだけ見ていたら、それが当たり前になって、他の世界を見ないといいますか、とにかく、同じように授業を受けてきた人ではない人と同じことをすることで、自分が見えてなかったことも見えるようになって、視野は広がるし、勉強に対しての考え方も姿勢も少しは変わります。実際、いや、周りから見るとたいして変わってないのかもしれませんが、私の中では結構いろんな考え方や姿勢が今までの私に付け加えられて、変わった気がしています。たぶん、今回、台湾に行かなければ、これから先、仲良くなることや話しかけることはないだろうタイプが違う人たちとも仲良くなれ、見る世界の視野は、確実に広がったと思います。今まで自分がどれだけ狭い世界で考えていたのかと考えさせられました。

ほとんど授業内容がわからない授業を受けていただけなのかと言われそうですが、ちゃんと授業以外でも勉強していたんです(笑)。って言っても、復習とか中国語の勉強とかぐらいですが。大学内に大きな図書館もあるのですが、私は寮の部屋で勉強していました。

ということで、これ以上は長くなるので今回はこの辺で。次回は最後に出てきた寮についてと私が感じた台湾人についてお話します。

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