社会情報学科で学べる「経済学」
泉 俊弘 教授
■ 専門分野
 地域経済学 |地域分析・地域政策
■ 担当科目(学部)
 経済原論|国際経済論|ミクロ経済解析|
 地域経済分析
■ 担当科目(大学院)
 地域経済分析特論
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 いま、経済学は混迷と危機のなかにあります。
 例えば、2008年9月以降の「アメリカ発世界同時不況」をどのように考えるのか?- 過去の不況や恐慌などと同じ性質のものなのか、それとも全く新しい危機なのか?
 これまで規制緩和と「小さな政府」を推奨してきた“主流派経済学”の人々は明快な分析をできないでいます。きちんと性格づけができない限り、正しい対策(経済政策)もとれないのは、いわば当たり前です。
 実は、これまでも2回、経済学は危機を経験してきました。
 1度目は1930年代の「世界大恐慌」の時期。2度目は1970年代の「スタグフレーション」の時期です。このうち、「世界大恐慌」は、後に『ケインズ革命』と呼ばれる新しい経済理論の登場によって克服されました。しかし、2度目の危機に対しては、『ケインズ革命』の行き過ぎ=「大きな政府」批判が行われただけで、革新的な経済理論は登場しませんでした。今日の経済学の危機は、いわばこのときのツケがまわってきたものともいえそうです。
 地球環境問題・人口爆発・食糧危機など、人類にとっての重大問題は、どれも経済問題と結びついています。足もとの不況をどうするかも大事ですが、これらの重大問題の解決のために、経済学はもっと役立たなければなりません。
 どうすれば儲かるか、節約できるか、という身近な問題意識からでも構いません。人類社会の未来を考えるための経済学の扉を、ぜひノックしてみてください。





Department of Socio-Information, Faculty of Informatics, Okayama University of Science.