研究室訪問 第1回 森 研究室  |  2005.6.25 
 森 裕一 教授
プロフィール
出身県 兵庫県
血液型 O型
星 座 ふたご座
好きな言葉 不言実行

研究テーマ
 ・ 計算機統計学

担当講義

  • 情報リテラシー
  • 応用プログラミング
  • 社会調査法
  • データ解析システム
  • 行動計量学
  • 情報データ解析特論(院)
  • 社会情報研究
  • 卒業研究

 
卒業研究のタイトル
データ解析支援のための簡易グラフ描画ツール
Javaによるグラフ作成ツールの開発
Flashによる統計学習素材の開発
統計パッケージを用いた社会情報データの解析
地域メッシュを用いた岡山県の分析
テキスト型データの解析

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 個人ホームページアドレス
  http://www.soci.ous.ac.jp/~mori/
 

 


先生の研究分野について教えてください。

 計算機統計学という分野の研究です。例えばWeb上でデータ解析をしようとか,コンピュータを使って統計教育をしよう,といったコンピュータを核にしてシステムを作る研究です。データを視覚化したり ,たくさんの調査項目の中からよりよい項目を精選する方法など新しい手法の開発やプログラム化なども行っています。社会情報学科なので,扱うデータは学科の専門分野に関連した地域や生活の情報とか官公庁の大規模なデータなどです。理論的な道具の統計と物理的な道具のコンピュータについての研究をやっているといえます。

統計とはどのような学問ですか

 生のデータを眺めているだけでは全体像が捉えられません。それを上手に料理するとそこから何かがわかってきます。人間が直観的に把握しやすく情報を加工したりすることによって ,たくさんのデータの中から隠れている特徴を導き出すことができるのです。もちろんその処理にはコンピュータを使います。

どんなところで使われているのでしょう?

 使われていないところはないといえます。データサイエンスとかデータマイニングということばが今はやっていますが,これはいろいろな分野で応用されています。例えば ,小規模な店舗でも毎日何人お客さんが来るかを調べ統計をとっていますし,コンビニに何時何分どのような商品を入荷するかというようなことは,すべてコンピュータでデータ管理されていて ,まさに統計の独壇場でしょう。管理だけでなく,今日は近くの小学校が運動会だから多く商品を入荷しようといった意志決定にも使われています。

コンピュータを使った教育とは?

  算数とか数学をコンピュータを使って教えようといった研究を20年ぐらい前に始めました。今は算数・数学教育よりも,統計教育や情報教育にシフトしていて ,Web上でオンラインテキストを作ろうという研究をやっています。紙のテキストは使わず,画面を見ながら勉強しようというインタラクティブな教科書作りをやっています。

休日の過ごし方は?

  家にいます。たまに買い物に行くぐらいでしょうか。ほとんど休日も仕事に追われているような状態です。たまに娘がやっているエレクトーンを借りて弾くこともあるのですが ,全くだめです(ギターやドラムならなんとか・・・)。そうそう,ギャンブルは確率的にみると必ず負けることになるけど統計学的にみると勝ちパターンを探せるはず ,ということで時々出かけますが,やっぱり確率論は正しい…!?

ゼミではどんなことをしていますか?

 「社会における実際問題を統計的手法とコンピュータを道具として解決する手だてを考察・開発する」という研究を行っています。 実際には,コンピュータ班と統計班の2つに分かれて研究しています。たとえば,次のようなものです。
 【統計分野】
  ・統計手法を理解し,新しい手法を構築
  ・統計ソフトをマスターし,データ解析
  ・統計関連のツール集を作成
 【コンピュータ分野】
  ・言語をマスターし,ソフト作成
  ・XML等を利用し,Webシステム構築
  ・情報教育のあるべき姿を探る
 もちろん,これ以外にもたくさんあり,具体的に研究を始めれば,亜流がたくさん出てきます。国際的な研究交流もあるので,興味ある人はぜひ! 研究がおもしろくなると大学院に進学して研究を続けます。 そうそう,季節ごとの食事会や,ソフトボール大会,バドミントン大会もします。岡山ドームを借りてのフットサル大会とスタジオを借りてのバンド演奏大会もしたいのですが・・・
 

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