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キャンパスライフ

2018/01/10

世界経済の動きをシミュレーションする「貿易ゲーム」を体験しました

2017年12月18日(月)の4限目に、社会情報学科の学生28名がフェアトレード(公正な貿易)の概念を交えた「貿易ゲーム」を体験しました。講師には独立行政法人国際協力機構(JICA)の岡山県国際協力推進員である横山明子氏をお招きしました。

「貿易ゲーム」とは、紙を資源に、はさみなどを生産道具や技術にみたて、製品を生産するなどし、できるだけ富を築くことを競うものです。1つのチームは1つの国であり、配布された紙や道具には初めから差がつけられています。つまり、先進国や開発途上国としてのシチュエーションが設定されており、この条件の下、生産活動・貿易活動をすることで、「貿易」はどう暮らしに影響するか、国家間の諸問題には何があり、どう解決していくなどを考えていきます。一見すると簡単そうに思えるゲームですが、上記のように施されたさまざまな仕掛けがリアリティーを与えてくれます。

「貿易ゲーム」を通じて、学生たちはさまざな制約のもとで商品を作り、それが市場で適正に評価されることの難しさを痛感したことでしょう。また、「貿易ゲーム」は、自分たちが直接コントロールできないさまざまな条件が生産活動に大きく影響をしていることを教えてくれました。このことは、国の位置や天然資源の量など、国が直接コントロールできない自然地理的な条件で、貧困状態に陥っている国々を「公正な貿易」という観点から支援するフェアトレードの大切さも実感することになります。
「貿易ゲーム」を通じて、後発開発途上国に暮らす人々が直面する困難を少しでも感じ、自らの生活を客観的に振り返える良い機会になったものと思います。

文・写真:三原 裕子

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