◇テーマ 東南アジアの最新考古学事情
◇日 時 2008年10月9日(木) 15:00〜16:30
◇場 所 岡山理科大学 第21号館1階 会議室
岡山市理大町1-1
キャンパスマップCブロックのEです。
◇プログラム
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コーディネーター:徳澤啓一(岡山理科大学)
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15:00-16:00 |
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平野裕子(上智大学アジア文化研究所客員所員)
メコン河下流域における古代港市オケオの史的展開−ゴートゥチャム遺跡の発掘成果から−
(60分)
講演要旨
東南アジアのインドシナ半島を流れるメコン河の下流域(所謂メコンデルタ)は、東南アジアで最初に成立した国家である扶南国の海港として著名なオケオ (Oc Eo) 遺跡が誕生した地である。このオケオ港市は、ローマ・中国間の東西交易と、東南アジア内の交流を結ぶ結節点として、1940年代にマルレ (L. Malleret) によって発掘されて以降、当地域において最も重要な遺跡の一つとして注目された。そして、出土したリンガ・ローマコイン等の国際色豊かな遺物と、煉瓦製の宗教建造物の基壇等から、東南アジアがインド文明を受容する「窓口」としての位置づけがなされた。
しかしながら、メコンデルタの遺跡間の関係や、オケオが持つ交流・交易ネットワークの実態等については、具体的に検証されていない。
したがって今回の研究発表では、オケオ港市の居住址であるゴートゥチャム (Go Tu Tram) 遺跡の発掘成果と、メコンデルタ各地から出土した遺物の資料調査をもとに、当地域におけるオケオをめぐる文化交流の実態とその影響について言及する。
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16:00-16:30 |
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質疑応答
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◇参加費 無 料
■ 連絡先
徳澤 啓一 (地域分析研究会代表者) 岡山理科大学 総合情報学部
社会情報学科 〒700-0005 岡山市理大町1-1 E-mail:
tokusawa |