体験座談会 2011年6月   

社会情報学科では、学生の就職先の半数以上が岡山県内の企業です。近年、就職環境が良くありませんが、社会情報学科には内定獲得の知らせが次から次へと入っています。ここでは、地元岡山市内に本社がある企業から早々に(本年5月に)内定をいただいた現役4年生3名に集まってもらいましたので、内定獲得の体験談などを紹介します。

集まってくれた4年生

左から、
高杉洋平さん: 株式会社 岡山木村屋 [食品系]
工藤 唯さん: ビザビグループ [マスコミ系]
杉原千駿さん: OEC(岡山情報処理センター)グループ [情報系]
3名とも第一希望とする企業から内定をいただきました。
● 内定を頂いた企業について、そして、その企業を選んだ理由を教えてください。
杉原 「情報システムのソフトウェア開発を行う岡山情報処理センターグループから内定をいただきました。大学入学時から天満屋ハピータウンでアルバイトをしており、流通のIT化に興味がありました。岡山情報処理センターは天満屋グループで、流通系のシステム開発に強いので関心をもちました。」
工藤 「ビザビグループは、岡山エリアでテレビやラジオのコマーシャル、広告宣伝、イベント、生活情報誌の出版など幅広く手がけています。 岡山の生活情報誌 ’タウン情報おかやま’ を出版しているのがビザビリレーションズです。私は雑誌の編集の仕事がしたいです。生活に役立つ情報を、自分の力で人々の間に広げていきたいと考えています。」
高杉 「パンの岡山木村屋さんから内定をいただきました。私は、ものづくりが好きなのでメーカーを検討していました。商品を自社で作り、作った商品を自社が最終消費者に販売しているので、仕事の達成感を感じられると思い、この企業を選びました。就職したら、お店も工場も経験していくことになるので楽しみにしています。」
工藤 「ビザビグループを志望した理由ですが、もともと大学入学前から出版業界に興味がありました。そして、大学2年生の頃に、マスコミ関連の授業やマーケティングの授業を学科で受講し、言葉で人と人をつなぐ ‘出版’ という仕事をしたいと考えるようになりました。3年生の夏には、この企業のインターンシップに参加させていただいて、地域に根ざした情報発信を自分の仕事にしたいと思いました。また、楽しく働ける会社だと感じ、第一希望の企業になりました。」
杉原 「私も職場見学をさせていただいて、働きやすい職場であるという印象を持ちました。システムを作ってお客さんに使っていただいて喜ばれることが仕事の達成感であることを聞いて、システムエンジニアの仕事がここでできたらいいなあと思いました。働く前向きな動機を教えていただきました。」
● 面接を受けた企業は何社でしたか? 就職活動を振り返っての感想は?
高杉 「面接には3社行きました。」
工藤 「私も3社です。」
杉原 「5社ほどです。」
工藤 「就職活動は楽しかったです。様々な会社を見学でき、会社ごとにそれぞれの ‘考え’ をもっていると感じました。商品の品質を重視する企業もあれば、社員を大切にすることが良い商品作りになると考える企業、お客さんを重視して社員の教育に力を入れる企業もあり、それぞれの企業が異なるポリシーを持っていることを知りました。」
高杉 「先が見えなくて不安でしたが、同じ業界を目指す人たちが学科の中に何人かいて、情報交換をしながら、お互いに支えあう経験ができました。ひとつの目標を目指して頑張りあえたように思います。」
杉原 「就職活動を通じて、自分の考え方が変わりました。給料をもらうことや会社の利益のためというより、 社会に貢献することを仕事の目的としている人の話を多く聞くことができました。仕事を通じて社会に貢献できるのだから、仕事へのやりがいを大いに感じますし、情熱を燃やしていけるように思います。」
● 就職について、後輩へのアドバイスはありますか。
工藤 「大学でのサークル活動は就職に有意義でした。サークル活動に没頭したことや、多くの人とかかわりができたことは自分を深めたと思いますし、今考えるとそれが就職活動にかなりプラスになったと思います。」
杉原 「バイト先で、バイトに来ている他の大学の学生さんから、働いている自分を分析評価してもらったことがあります。自分では気づかないことを指摘してもらって、周りへの気配りができるようになりました。多くの人と接点をもつことが重要だと思います。」
工藤 「3年生の夏頃から就職について考え始め、ゼミの先生に就職について相談したところ、インターンシップに行くチャンスをいただきました。インターンシップに行って、働くことの意味などをさらに深く考えるようになりました。インターンシップに参加することをお薦めします。」
高杉 「食品関連の企業を志望する学生は多いので、概して倍率が高いです。 合同企業説明会でもブースに学生が大勢集まります。受験したとき、受かるとは思ってなかったです。ひるまず頑張ることが重要だと思います。」
工藤 「他の業界も見学しましたが、マスコミの企業には自分の意見をはっきりと言えるアクティブな学生さんが多かったです。企業の方も議論を活発にできる学生を求めているようでした。」
杉原 「情報関連の業界では、お客さんとの橋渡し役として文系の人が重視されていることを感じました。社会情報学科は情報に強い文系で、大学の授業で得られた知識を活かして、ITパスポートの資格を取得できましたし、情報関連の業界に就職するのに向いていると感じます。」
● 社会情報学科の就職支援体制はどうでしたか?
高杉 「社会情報学科では3年生からゼミに配属されるので、就職活動をしている上級生と話す機会が多かったです。そのため、気づかないうちに早くから就職の準備ができてよかったと思います。」
杉原 「私もゼミの上級生から卒業論文作成の忙しい時期に履歴書の添削などの就活サポートをしていただきました。また、岡山県内企業の就職試験について、実際に受験した上級生から生の情報をいただいたので、大変有利になったと思います。」
高杉 「社会情報学科で、外部の講師を招いて学科独自の面接マナー講座や面接特訓セミナーを実施してくれたのがよかったです。他の大学にはないサポートであることが、他大学の友人の状況を聞くとわかりました。」
杉原 「そのマナー講座で、ビデオ撮りして面接練習したのがよかったです。自分のどこが悪いのか、言われてもわからないことが、ビデオを見ると客観的によくわかりました。」
工藤 「外部の就活支援講座に何度も行きましたが、大勢の人数なのでうまく活用できませんでした。それに対して、社会情報学科主催の就活対策講座は個人的な質問もできて大変ためになりました。この講座のことを他の大学の人に紹介すると羨ましがられます。」
● これまでを振り返って、 社会情報学科はどのようなところでしたか?
工藤 「社会情報学科では、いろんなことを浅く広く学べるので、好きなモノが見つかるし、嫌いな物もわかってきます。そして、見つかった好きなモノをどんどん深めていけるところです。この学科ではいろんな勉強の方向が用意されているので、合わないと思ったら方向転換できるのがすばらしいと思います。」
高杉 「この学科は資格取得に力を入れていて、就職活動で心強かったです。資格を取るには時間的な余裕が必要ですが、この学科では就職を考え始める3年生後半に余裕ができるので、勉強時間を確保しやすいです。」
杉原 「先生と学生との距離が近く、仲がいい印象があります。何でも相談できる環境がよいところだと思います。」
工藤 「先生が歩み寄ってくれる印象があり、気軽に先生と話ができる環境です。社会情報学科に入ってよかったと思います。」

 

Department of Socio-Information, Faculty of Informatics, Okayama University of Science.