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2008/05/30

第29回

私と雑貨との日々

清 水 和 美

(岡山県岡山市出身,2006年入学)

 可愛いと思う雑貨を発見すると,私は「かわいい」「かわいい」と走り寄る。 しかし,ただ闇雲に「かわいい」と発しているわけではない。

 まず私が雑貨に興味を持ったきっかけを・・・。

 大学に入って始めたアルバイト先には,洋服のほかに,小物や雑貨,おもちゃも並んでいた。当時,雑貨関係にはあまり興味がなかった私は,仕事を覚えることに頭がいっぱいで,雑貨類に目を向けることはなかった。しかし,お客さんがレジに持ってくるベビー服や雑貨のあまりの可愛さに衝撃を受け,だんだんと夢中になるようになってしまった。そうなると,商品の出入りやお客さんの商品に対する反応も気になるようになる。私が,「可愛い!」「絶対にすぐ売れる!」と思ったものが,意外にも売れ残っていることがある。手にとってはくれるが,レジには持ってきてくれない。「可愛い」と言ってくれるが,レジに持ってきてはくれない・・・。

 なぜなのか?

 もし自分がその商品を購入し,実際に使うとしたらどうだろう。「あまり役に立たないかも・・・」「使い勝手が悪いな・・・」「部屋になじんでくれそうにないな・・・」といったことが浮かんでくる。・・・なるほど。みんな,むやみやたらと可愛いからだけで買っていくのではないんだ。さらに,どういう商品がどの年代に支持され,お客さんが「かわいらしさ」以外の何を商品に求めているのかを知りたくてたまらなくなる。

 それからは,暇さえあれば,足を延ばして色々な雑貨屋やおもちゃ屋,ベビー服店に立ち寄り,商品を物色するようになってしまった(中毒!)。 

 そうするようになって気づいたことがいくつかある。

 一つ目。子どもっぽいと倦厭されがちなキャラクター物だが,意外にも需要は高い・・・ように思う。店を回ると,キティーちゃんやディズニーといった従来のキャラクターにとどまらず,イチゴ柄,ウサギ柄,ひよこ柄,ブタ柄・・・といった名前は無いキャラクターが所狭しと売られている。私の一押しはカエル柄。カエルは,一歩間違えると気持ち悪いことこの上ない生物になるため,この柄の可愛さの基本は,目と鼻の位置,大きさ,そして色合いで決まる。「これだ!」と思うカエルを見つけたら,家中をそのカエルでコーディネート(笑)したくなる。実際に,そのカエルと私は出会ってしまい,ジワジワと私の自宅にカエルものが雑貨だけでなく,色々と進出してきてしまっている。体重計も,ダストボックスも,キッチンマットも,バスマットも,トイレマットもカエル。ただし,総柄のカエル商品は,ちょっとばかり怖い(ものにもよるけど)。一匹大きいのがドン,とあるのが可愛い・・・と思いません?

 二つ目。自己満足の世界があるということ。たとえば,洗濯ネット。白い洗濯ネットが当たり前のように思えるが,実はそうじゃない。店に白いものしかなかったら,それを購入する。ただ,その横にイチゴや猫の総柄ネットが置いてあったら,少々高くても,それを選んでしまう。誰に見せるわけでもないが,洗濯時には必要なもの。まさに,自己満の世界。

 三つ目。人の目にさらされるもので,可愛くありたいもののこと。その中で,今私が目をつけているものが「エコバック」。エコバックって,たくさん入って,丈夫で,コンパクトにしまえないと,持ち歩く意味がない。さらに,畳んだときにしまう小さな袋も付いているとうれしい。これは,あまり柄々していたり,色が奇抜だったりすると,かえって恥ずかしくて登場させてあげられず,鞄の底に延々と居続ける結果になってしまう。さりげなくエコをアピールするアイテムとして,色々と工夫が必要な未来ある雑貨のひとつではないか! しかし,そのエコバック,レジ袋節約のために流通しているものとばかり思っていたが,実はそうではないことも多いようだ。よくレジにエコバックを持ってるお客さんが来ると,「エコバックに商品入れていいですか?」と聞く。しかし,「レジ袋に入れてください」と返される。・・・不思議。レジ袋に商品を入れてお客さんに渡すと,お客さんは買った商品をレジ袋ごと持っていたエコバックに入れて帰ってくのだ。・・・不思議。万引きと間違えられることを倦厭するのかな。それともレジ袋って,ゴミ袋にもなるから,そのために持って帰りたいのかな。しかもそういうことが,1件や2件でないということも不思議。ということで,皆さん,エコバックはなるべく正しく使いたいですね。

 もっと発見したことはあるが,今日はここまで。またの機会に。

 ・・・いろいろと偉そうに語ってきたけれど,これらはすべて私の偏見がかなり入っているので,あまり真に受けないで下さいね!

 さて,こうした雑貨好きが今後の私の人生に何か役に立ってくれるかどうかはわからないが,何かを可愛いと思う心や可愛さの中身を追求することを教えてくれた雑貨への「愛」は変わらないはず。ありがとう雑貨。これからもよろしくね。

 ここまで読んでいただいて,ありがとうございました。では,雑貨屋さんに行って,新商品を探して来ます!!でも買いません!見てるだけ(笑)。

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