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2006/06/22

第10回

自分が輝ける瞬間!

秋 久 公 彦

(兵庫県宍粟市出身,2005年入学)

 自分が輝ける瞬間,これは誰もが感じる事だと思う。

 この瞬間は人それぞれで,昔輝いた人もいれば今輝いている人,この先輝く人もいるでしょう。

 自分が輝いた瞬間は,5月の20日,21日の2日間を通して行われた,岡山理科大学学友会文化局主催の「皐月祭」。

 皐月祭とは,文化サークルがどんな活動をしているかを知ってもらったり,新入生の勧誘の一環であったりするための行事で,各サークルが展示・模擬店など を行って,一般の方も楽しめるようになっている春の一大イベントだ。展示や模擬店だけでなく ,文化サークルさんの部員が参加するイベントも楽しみの一つ。

 下は,この春の実際のイベント・タイムテーブルの一部で,見ての通り,学生から一般の方まで楽しめる内容となっている。

時間

場所

催し物

内容

11:30~13:30

メインステージ

M.カラオケ

モノマネカラオケ

14:30~16:00

メインステージ

文化局プロデュース

大喜利大会!笑い過ぎに注意!

17:00~20:00

理大ホール

後 夜 祭

皐月祭の締めくくりのイベント!盛り上がりは最高潮!!

 まず,皐月祭実行委員会になった経緯についてだが,僕は写真部に所属しており,先程も述べたように皐月祭は文化局が主催なので,文化サークルの中から委員を選ばなければならなかった。最初は,面倒くさいなと思ったが,写真部から誰かが出ないとダメなので,ここは奮起して委員として出て行くことにした。そして,冬ぐらいから,実際に実行委員会が始動した。

 仕事をしている人にとって休日は嬉しいものですよね? 学生も休日は嬉しいもの。バイトに明け暮れる人もいれば,大事な人とデート,1日中まったりという人も・・・。

 ところが,実行委員会は休み返上で,春休みなどは休みが中途半端なため,1人暮らしの僕は,実家に帰ることもできない。それにも増して一番辛かったのは,今年の皐月祭実行委員会は経験者が少なく,自分達が意見を出し合って考えなければならなかったこと。実行委員会のみんなも,みながみな同じ考えで活動していたわけではないから,いろんな意見があり,初めは自分の意見を通したらスムーズにいくと思い自己中心的だったため,活動中に衝突なども多々。

 低予算でどれだけ素晴らしい学内装飾が出来るか? どんな色で構成すれば見栄えが良いか? 雨が降った時の対処法,などなど,次から次へと問題が出てくるため,頭をフル回転させて考えなければならなかった。準備期間がどんどん過ぎていくにつれて,ストレスが溜まる一方で,次第に「どうしてこんな辛い思いしてまで実行委員会を続けなければいけないのか?」「バイトとか適当に理由つけて休んでやろうか。」などと悪い考えが浮かんでくるようになっていき,精神的にもきつくなる時期があった。

 でもね,何かを動かすってのはそんな幼稚な考えではやってはいけない,もっと自分に責任感をもたなくては成長しないのだ。これは写真部のためではなく,誰のためでもなく,自分のため。本気で活動に取り組んだ実行委員のみんなも少なからずは感じていると思う。ちょっとは成長したね,うん。

 こんなに考えさせられたのも岡山理科大学に入ったおかげ,写真部に入ったおかげだと思う。皐月祭は,文化サークルだけに利点があるのではなく,実行委員を人間的に成長させる一つの機会でもあったのだ。
 皐月祭を通していろんな人たちと仲良くなれた。友達が増えるというのは,人間的に一番成長できると思う。その人の良いところ悪いところを吸収し,自分を高めるのだ。あと,実行委員会のみんなとも友情が芽生えた。今思えば,愚痴ばっかはいていた活動期間中がとても楽しかった。活動を重ねていくうちに,その人の意見を採用するにしろしないにしろ,いろんな意見を聞くってのもおもしろいね。

 こう思えるようになったのは,全ては皐月祭の後夜祭が終わった後からだった。後夜祭は,皐月祭の締めくくりイベント。この時は,実行委員会が表に出て評価される瞬間でもある。豪華商品ビンゴ大会や文化サークルさんの方たちによるカラオケ大会。最後に,皐月祭実行委員長と副実行委員長に花束を渡すのだが,この時に今までの活動を思い出してしまい,涙がこぼれそうになった。もう既に実長と副実長は号泣だった。後から聞けば,文化局本部の方,文化サークルさんの方たち,見物に来ていた人たちまでもが感動し,涙を流していた人もいたらしい。

 がんばった分だけ評価される。これは活動内容が変わっても全てのことに言えるであろう。評価された時,自分は確実に輝いていた。こんな楽しい体験ができるのなら,大学に来た価値もある。

 人生楽しんだもん勝ちって言葉がこれ!

 皐月祭は生涯忘れることはない。形はどうあれ,最後は楽しかったって言えるんだから。だからみんなに目標をもって,この先の人生を楽しんで欲しい。最後に「あー楽しい人生だった」と思って欲しい。

 自分が行っている活動に誇りもって生きていこう。

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