≪200回記念出題≫
ニュース報道を読み解くための「時事力」を認定する「ニュース時事能力検定試験」(日本ニュース時事能力検定協会、毎日新聞社など主催)の模擬テスト「めざせニュース検定」が200回を迎えました。
08年の第1回から岡山理科大学総合情報学部社会情報学科の教員が出題。今回は、100回記念(10年11月18日)のときと同じく、同学科学生で検定2級合格者などの3人が出題します。すべて、今秋話題を呼んだノーベル賞に関するものです。
次の文章を読んで、下の問に答えよ。
ノーベル賞は毎年秋に6分野の賞が発表される。今年も、発表前からいくつかの分野で日本人が有力候補に挙げられ、興味津々の中で医学生理学賞に京都大教授、山中伸弥氏の受賞が発表された。
山中氏は、再生医療に期待が持たれている人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製した功績が認められた。日本人のノーベル賞受賞は2年ぶり19人目(アメリカ国籍の南部陽一郎氏を含む)で、医学生理学賞は( A )氏以来、25年ぶり2人目の快挙となった。
iPS細胞で期待が高まる臨床応用はこれからだが、来年度にも難病「加齢黄斑変性」治療への研究が始められる予定で、再生医療は加速しそうだ。
残念だったのは文学賞で、日本人として( B )氏以来18年ぶり3人目の受賞が有力視されていた村上春樹氏が外れたことだ。文学賞は、現代中国を代表する作家の莫言(ばくげん)氏が受賞した。