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院生紹介・修了生からのメッセージ

「研究したい」なら、まずは行動あるのみ

秋葉さん写真

 

 

秋葉 美幸 さん
(アジア学・交流史学研究室,2006年3月修了)

 

私は子ども英会話教室の会社で営業をしています。

一方、私の大学院での研究分野は中国近現代史で、テーマはこの分野では大きな謎の一つ、西安事件に係わった張学良はなぜ処刑されなかったのか、というものでした。いったい、今の仕事にどう繋がっているのか?と思われるかもしれません。

私はもともと教育関係の仕事に就きたいと考えており、教職免許取得の課程も履修していました。ですから中学・高校の歴史教科書を見直すことがあったのですが、教えるためにもう少し詳しくと思って調べ始めると、色々な事がはっきりと分かっていない、ということに気がついたのです。大昔のことならばともかく、「最近」の事でもそうでした。こうしたことを置いたまま、自分は子供達に向き合えるだろうか、と思ったのです。結局、私たちにとっては重要な日中戦争へ中国が踏み出すことになった「西安事件」にも大きな解決されていない「?」があり、学部では解答を見出せなかったので、大学院へ行くことにした、というわけです。

特に情報収集という点で2年間は悪戦苦闘の連続でしたが、学会でも注目に値すると評価されるほどの自分なりの答えを見つけ出せ、疑問を持ちそれを出来る所まで突き詰めた、という思いは達せられました。そして今、子供達を前に強く思うのが、自らの追求心を大事にしたい、ということです。さらには自分自身にとって、大学・大学院で学ばせていただいた研究に対する追求心をもとに、自ら考え、行動するという精神や、情報の収集、研究発表なども、社会に出たとき、自分の考えを人に伝えるのに、とても役立っています。また、仕事に就いてから感じたのですが、社会に出たからといって勉強しなくてもいい、というわけにはいきません。今、社会に出て自分を高めるための生きるツールとして、大学院での2年間で教えていただいた経験・知識が、とても役立っています。「教育」分野にあって「情報」にも強くなって大学-大学院-社会と繋がっていけたのは、社会情報学科・専攻だったからだと思います。

もし、「研究したい」なら、まずは行動あるのみ。大学院の研究施設は充実していますし、 サポートしてくださる先生方もいます。いろんな生き方がありますが、学部でやり残しているな、と感じたら、私は、遠慮せず、大学院進学!をお勧めします。

英会話は、2008年度から公立小学校で正式科目として導入すること決定されました。これからの日本の社会がどれくらいグローバル化するのかどうかはわかりませんが、英会話をきっかけに、子どもたちの夢の実現や成長の手助けができればと思っています。


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