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2014/02/22

ヤマザキランチパック「岡山理科大学バージョン」が完成!! ついに販売開始!!

岡山理科大学とヤマザキのランチパックとのコラボ商品[デミカツ風]が2014年2月1日から2014年3月31日までの期間限定で、中国・四国地区のスーパー、コンビニエンスストアなどのヤマザキ製品取扱店で販売されています。

ぜひ、お買い求め下さい!!

商品のPRはここまでにして、理大のランチパック[デミカツ風]の販売までの道のりをここに綴っていくことにする。

2013年9月10日 ■ 1通のメールが ■

時は平成25年9月10日、山口ゼミと大藪ゼミのゼミ生のもとに、先生からのメールが入った。
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   Subject: 一大プロジェクト始動します
   Date: 2013/09/10
   To: 大藪ゼミ生
   From: 大藪 亮

   
   山崎製パンとの共同ランチパック開発プロジェクトを始動します。
   山口ゼミ・大藪ゼミの学生による製品開発プロジェクトとなります。
   実際に発売され,コンビニやスーパーに並ぶ商品を作ります。
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このメールから、私たちのランチパック企画から販売までの活動が始動したのである。

2013年9月26日 ■ 初めてのミーティング ■

私たちは、全員緊張した面持ちで、今回のプロジェクトの担当者の方と初めてお会いした。そこでは、今回のプロジェクトの説明(山崎製パン株式会社概要・ランチパック商品試食)、ランチパック商品開発(開発に関する規則・推進方法)について細かい説明があり、次回の会議では、各自が考えたもの10案を発表することになった。この10案があんなにも大変なモノとなるとは知らずに・・・・

2013年10月9日 ■ 商品案発表 ■

各自が考えてきた理大オリジナルのランチパックの発表日となった。10案の中でも、各自で一番自信のある案をプレゼンした。この開発に当たり、たちが一番重視していたのは、「岡山に関連するモノであること」である。プレゼンでは、岡山の特産品(桃・マスカット・ピオーネ)を使用したジャムのランチパックや、桃太郎のゆかりの地ということで、きび団子をイメージしたもの、岡山名物のえびめし、フルーツカレーなどさまざまな案が発表された。
しかし!!企業の方々からは「それは、本当に岡山で有名なのか?」・「味は濃い?薄い?」・「具材の大きさは?」・「値段の希望は?」・・・などといったより深い商品の説明などが求められ、私たちは上手く答えることができなかった。この時に、改めて商品開発の厳しさを私たちは学んだのであった。

10月23日 ■ 商品の試食 ■

この会議では、さらに商品を絞り込む試食会となる。「フルーツカレー」「えびめし風」「デミカツ風」「トマトゼリーホイップ」「マスカット&ピオーネホイップ」「4種のフルーツミックス(マスカット・ピオーネ・トマト・白桃)」「きなこ&きび団子」「黒豆&チョコホイップ」の計8種類の試食である。味や食感、見た目、においなどの観点から、試作品を確かめていく。そこでは、こんな会話が飛び交っていた。
「フルーツカレー」・・・「においがしっかりして食べやすい」という意見もあれば、「フルーツカレーというのにフルーツ感がない、他のカレーとの差別化があまりない」。「でも、子どもから大人まで万人受けはしそう!」

  • 「えびめし風」・・・「ご飯の食感に好き嫌いが別れそう」、「味が濃くておいしい」
  • 「デミカツ風」・・・「デミグラスソースをチーズでまろやかにしていておいしい」、「食感がコロッケ風、カツではない!」
  • 「マスカット&ピオーネホイップ」・・・「色あいが綺麗で、味もさわやか」、「でも、ホイップが多いからマスカットの味が薄いかな」
  • 「4種のフルーツ盛り」・・・「1つ1つの色合いが綺麗、だけど味のメリハリがない」「全部同じような味がする」「自分は好きだけどなー」
  • 「きなこ&きび団子」・・・「きなこクリームがおいしい!」「でも、牛皮が硬いし他の商品にもきなこクリームが使われているよ(定番の商品と同じ!!)」
  • 「黒豆&チョコホイップ」・・・「黒豆が苦手な人が多いんじゃない」「でも、甘さが調度良い」「チョコホイップがおいしいけど、他の商品にも使われていて差別化が難しいと思う」
どの試作品も素晴らしかったが、その商品を購入する顧客の立場から、具材の硬さや具材の量などを議論し、さらに候補として、3種類のランチパックに絞った。しかし、3種類を絞ることはなかなか難しく一旦、ゼミごとに意見を交換し合った。 そして、残った最終候補が「フルーツカレー」「デミカツ風」「きなこ&きび団子」となったのである。次回!! これらの三種類の中から岡山理科大学の代表のランチパックが決まる。



11月4日 ■ 商品決定!! ■

約2ヵ月間に及んだ今回のプロジェクトもいよいよ大詰め!! 改良された3種類の商品を私たちは、慎重に味わいながら食べ比べていった。どれも、前回の問題点が改良されていて、とても素晴らしい出来になっていた。「フルーツカレー」は、フルーツの味が以前より濃くなっていて後味がより爽やかになっている。「デミカツ風」は、メンチカツのようだったカツが、より本物のカツのようにサクッと感がでていた。「きなこ&きび団子」は、牛皮がまるで本物のお餅のような柔らかさになっていた。それらを食べた私たちは、「全ておいしい」「一つに絞れない」といった声が、あちらこちらから漏れる。
その様子を見た企業の方は、「多数決による商品の決定を行います」と告げられたのである。
私たちは顔を伏せて、自分が投票したいランチパックに手を挙げた。
その結果・・・・・・・・

「デミカツ風」が、岡山理科大学のランチパックとなった。決定の決め手となったのが、やはり「ボリューム感」だった。男子学生はもちろん、女性にも食べ安いようにソースの濃い味をチーズでまろやかにしたことが、男子学生だけでなく多くの女子学生からも支持を集めた。また、発売が受験シーズンということもあり、受験にも「勝つ」という願いも込めた。


■ 今回の経験から・・・・ ■

まず始めに、今回このような貴重な経験を与えてくれました企業の方を始め、先生方にお礼を申し上げます。私たちにとって、大学生活の中で二度と味わうことができない大変貴重な経験となりました。今回のプロジェクトを通して一番苦労した点が、どうしても一人一人が考えたアイディアを商品にしたいという気持ちが強すぎたために、一つの案に絞ることが困難であったことです。しかし、企業の方や先生方のアドバイスの中、私たちが一番重要と感じたのが「顧客の目線(買う人が手に取った時に欲しいと思うかどうか)で、商品を考える」ことでした。

最後にプロジェクトリーダーから・・・
商品の企画・開発に携われることができて非常に楽しかったです。実際に、商品を企画して、その商品が実際に店頭に並ぶまでこんなに短期間なことに驚かされました!!
この経験を社会に出ても今後に生かすことができるよう頑張っていこうと思います。是非、「デミカツ風」ランチパックを一度とは言わず、二度三度ご賞味ください!!

文:岸本杜萌樹(大藪ゼミ4年),写真:大藪 亮

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