2009/03/06

木村ゼミが昨秋に調査
毎日新聞に紹介されました(2009/02/03)

 木村ゼミの研究テーマは「マスメディア論」です。政治との関わりも重要な素材です。これまでも、政治の動きがあるごとに学生に対象を絞り「政治への意識調査」を行ってきましたが、昨年、麻生太郎内閣が誕生したとき、総選挙が予想され、“政変”が取り沙汰されましたので、急きょアンケートを実施しました。
 結果は、後ほど触れますようにこれまでの調査結果と軌を一にするものでした。肝心の“政変”は起こらず、調査はやや肩すかしを食った感じにもなりましたが、「岡山の学生の政治意識」として、2月3日の毎日新聞に掲載されました。

 意識調査はこれまで同様、アンケート用紙作成→アンケート調査実施→分析→各自報告書作成→ゼミでのディスカッションの流れで行いました。質問項目は、2003年と2006年の過去2回の調査を参考にして、過去データとの比較、さらに調査における回答のしやすさという2点を考慮、A4用紙1枚に納めたものを作成しました。
 調査をお願いしましたのは、これまでと同じ、岡山市内にある岡山大、岡山商科大、山陽女子大、就実大、清心女子大と岡山理科大の6校です。各大学に出向いたり、友人を通じて依頼するなどで実施しましたが、主に岡山大を担当しました私は、いくつかの苦労を経験しました。他のゼミ生も同じかな、とも思います。というのは、調査は9月の終わりごろに行ったのですが、岡山大はまだ夏休み中、キャンパスを歩いている学生を見つけるのがまず一苦労でした。学生を見つけても、卒論などで忙しくしている人が多くて積極的な協力は得られず、やっと喫煙所などでくつろいでいる学生が応じてくれたような状況でした。
 調査結果の分析は、主にExcelで行いました。社会調査士のための講義を聴いており、分析は容易に出来ると思っていたのですが、そうスムーズには行きませんでした。
 データを最初から与えられている講義とは違い、まず、データを入力するだけでもかなりの時間を要しました。分析自体は、講義とは違い自由にすることができましたので、面白く感じましたが、気がつけば、全く関係ないことをしていることもあり、思った以上に時間を食いました。
 調査結果は、各自が重要だと思ったところを考察、A4用紙5〜6枚の報告書にまとめるという形で行いました。私は、過去2回の調査との比較よりも今回の調査結果を重視しての考察を行い報告書をまとめましたが、過去と比較して報告書をまとめていたゼミ生もいて、とても参考になりました。
 その後、ゼミでは各自が調査結果からみる考察を発表しましたが、「なぜ、このような考え方をしたのか?」「このグラフはどのような意味か?」などの意見が飛び交い、結局、木村先生の指導で、ほぼ全員が考察をし直す羽目になりました。何度か考察を繰り返したゼミ生もいましたが、その甲斐あってか十分に理解し考えることができたと思います。
 肝心の調査結果ですが、「政治に関心がある」は45%でした。男女の比較では、新聞記事にありますように、男子54%、女子39%です。最近の若者は政治への関心が低いと言われますが、関心度は2003年調査で45%、2006年調査で43%、ほぼ変更ない状況です。この40%を超えるが50%には満たない数字をどう読むか、ゼミでは、「思った以上に、岡山の大学生の政治意識は低くはない」という結果になりましたが、「読みづらかった」というのが、偽らない心境です。
 この記事を読んでいる理大生のみなさん、いかがでしょうか?

(社会情報学科 木村ゼミ 3年ゼミ長 塩本達也)