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2016/09/14

第68回

モリマナミの台湾留学日記 その4「授業編」

森 茉奈美

(香川県高松市出身、2014年度入学)

4【授業編】

前回は,人間の三大欲求の食欲に囚われたように,食べ物の話しかしてなかったので、今回は,ちゃんと大学の授業についてお話します。留学は勉強をしに行くんですから。決して前回の私のように食べ物のことばかりに熱くなってはいけません。そりゃもう、学生の本分ですからね、勉強するのは。

今回私は,致理科技大学の104学年度第2学期の授業を受けてきました。
え? 104学年度ってなに? 2月始めで2学期なの? と思ったそこのあなた! 私も思いました。104学年度とは、台湾では日本の和暦と同じような独自の年号が使われているそれです。中華民国が成立した1912年を紀元とする紀念法らしいです。だから,104学年度になるのです。あと,日本の大学だと夏休み明けの9月からが2学期ですが、台湾では8月から1月が1学期、2月から6月が2学期となるんです。ちなみに,致理科技大学の卒業式は,6月上旬にありました。

台湾の学期事情は置いといて、時間割の話です。
時間割は,日本と同じように,基本自由に決めることができました。致理科技大学の日本語学科の4年生と相談しながら、自分が興味ありそうな分野の授業を取ろうと思ったのですが,シラバスを見ても中国語や英語だけで書かれていて,よくわからないので、何となく直感で選びました。授業は,中国語での授業、すべて英語での授業、日本語学科の日本語と中国語による授業などから選びました。

では,ここで私が受けた授業について,軽く紹介します。
まず,必修として体育があり、バスケ・バレー・テニス・バドミントンなどから1つ選ばなければなりませんでした。私は体育が嫌いです。なので,1番動かなくてもサボりだと思われなさそうなバドミントンを選択したのですが、朝8時20分からの授業を選択したため、「どうして朝早くから。もうボールと友達みたいに,ラケットと友達になれる年齢じゃないんだけど」と,授業がある2時間の間に,5回は体育館の天井を見ながら思っていました。でも,やっぱり体を動かす分、言葉以外の伝え方をしてくれたので、中国語で言われてもなんとなくわかりました。今思うと1番楽しくやっていた授業だった気がします。

続いて,私が直感で選んだ授業を紹介します。
「日文秘書實」という日本語学科の授業。これは日本人の先生で,秘書のマナー、社内・社外文書の書きかたを日本語と中国語交えて教えてもらう授業でした。実際,秘書をやっている方の話を中国語で聞く時間もありました。
「行銷管理」と「国際礼儀」という授業は,2つともすべて英語で行われる授業でした。「行銷管理」は、グループごとに製品を1つ決めて,その製品のロゴや宣伝方法などをすべて決めて,それを隔週,英語でプレゼンするというものでした。「国際礼儀」は、各国のビジネスマナーや文化、タブーなどが英語で書かれたものを読むというものでした。
「観光資源概」、「産業実務講」、「英文」と「管理学」の授業は,すべて中国語で行われました。「観光資源概」は,台湾の民族や歴史、観光地などについて学び、「産業実務講」は,企業の方の講演を聞くというものでした。「英文」は,日本で行われる英語の授業のようなもの、「管理学」は,言葉の通り,管理学やマネジメントについて学びました。

 

授業は自分で選択したからといって,授業内容がわかるものではないので,最初はほぼ100%内容を理解できていませんでした。100%なので、教室行って,授業始まって、パワーポイントがあれば,漢字を見て雰囲気で感じ取って、それすらなければ,頭の中で,なんとなく先生の口の動きに自分の考えたセリフをつけていくアフレコ大会をしていました。内容が一切理解できないので,正直めちゃくちゃ眠くなるし、つまらないし、想像力だけが育っていきました。でも,英語の授業は,よく聞けばなんとなくは知っている単語が出てくることはあるので、退屈しなかったし,「なるほどー」となることも多くありました。
最初はそんな感じで,ついていけないどころか、もう迷子状態だった授業中でした。授業に関して,先生同士が私を挟んで英語と中国語で会話し始めたときは,捕まった宇宙人ってこんな気分なんだろうな,と心の底から思いました。
そんな宇宙人気分だった私も、2ヶ月経ったあたりから,先生の言う説明の中に知っている単語を拾えるようになり、英語も前よりちゃんと文を理解できるようになりました。それでも80%は理解できていないので,授業内容はよくわかっていませんでしたが(笑)。

授業に関しては,こんな感じです。あんまり授業内容に関して話してないのは,授業内容がほとんどわかってなかったってことで許してください(笑)。

ちなみに、テストに関してちょっとだけ。
テストは,中間と期末がありました。英語の授業は持ち込み可で,テストを受けました。あとは,観光資源の授業は,日本の観光地について10枚のレポート、管理学はアニメの「もしドラを観て」,マネジメントに関することのまとめを日本語で書いて提出,ということで,テストの代わりってことにしてくれました。ほんとに先生方には感謝しかないです。まあ、ちゃんとテスト受けた英語は,点数見る限り,ズタボロでしたけどね(笑)。

今回は,学生の本分は勉強なので、台湾留学で受けた授業についてお話しました。直感で選んだ授業でしたが、私の直感が外れてないのか,どの先生も素晴らしい先生なのか,最後にはどの授業もとっても楽しい授業だったということを強調しておきます。

さて、次回は、授業内容以外にも学んだことをお話したいと思います。

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