2008.1.25



2008年1月8日、12日、19日

昨年に引き続き、就職戦線に臨む3年次生を対象に、就職試験対策「面接マナー講座」を行いました。

全部で3回の講座です。第1回は「自己PR」と「挨拶の仕方」、第2回は「面接の流れ」と「面接練習」、第3回は「自己表現」と「模擬面接」でした。

では、その様子をレポートします。


【第1日目】

まだスーツ姿でない学生も目立ちます。照れもあって、声が十分に出せません。
挨拶の仕方一つにもとまどっています。第一印象は「自己PR」の出発点です。

1回目は、1月8日(火)、主として座学で、自己PR対策について学びました。 面接では自己PRが重視されており、しかも学生にとって容易でないのが自己PRです。

セミナーが行われた火曜の9・10限は、通常は3年ゼミの時間です。この時間がマナー講座に当てられましたので、ほぼ全員の学生が出席しました。講師は、西日本ジャテックスの八木様です。3年生はそろそろ就職活動に取り組まなければならない時期を迎えており、普段の授業にもまして講義に集中しているようでした。

自己PRを組み立てるには、まず自分のことを分析する必要があります。自分の性格を言葉で表現し、その言葉を別の見方で前向きにとらえ直す実習をしました。
ひと通り、自己PRについての座学が済んだら、気分を変えてお辞儀と挨拶の練習も行いました。やっぱり、第一印象が大切です。

最後に2人でペアを作って、自己PRの練習をしました。声の調子を変えたり、身振り手振りを使って、限られた時間で言いたいことが相手に伝わるか、また、相手の言っていることを理解できるか、お互いにチェックします。語り手としてだけでなく、聞き手としてのトレーニングにもなりました。

そろそろ就職活動が本番になる時期ですが、どのような準備をすればよいか、まだ具体的なイメージがわかなかった人も、今回のセミナーで自己PR対策については大きな成果が得られたようです。


【第2日目】

全員スーツ姿で、やる気が出てきたようです。第1日目の宿題「自己分析」をもとに、
仲間を前に1分間で「自分」を語ります。
書いてきたものを見ながらでも、上手く話すことがなかなかできません。

2日目は、1月12日(土)、座学と実習で面接対策を学びました。前回はほぼ全員の参加でしたが、今回も高出席率で全員スーツ姿です。

就職活動のために、スーツを着用する機会を増やして、着慣れておく必要があります。そして、スーツを着ると、自然とよい姿勢になるのが不思議です。挨拶の練習のあと、面接試験の実際を学びました。

特に、面接の際の注意点として、企業の受付や控え室でのマナー、着席・起立時の身のこなし方など、きめ細かな指導があり、理科大生として恥ずかしくない面接ができそうです。

その後、6〜8名ほどのグループを作って模擬面接を行いました。前回に出された宿題の自己PRを、他の人の前で大きな声で披露します。いつも顔を合わせている友人の前での練習なのに、何と緊張することか!

みんな、自分では気がつかない様々な改善点の指摘を受けたようですが、本番前に模擬面接を経験しておくのはとてもプラスです。話の内容だけでなく、表情・視線・姿勢・声・時間配分…、本番の就職面接では納得のいく面接ができるよう、今回の経験をふまえて家で練習です。

 


【第3日目】

見よ!立ち方でさえも、初日とは全然違っています。
グループに分かれ、仲間同士で服装や、入室から退出までの動きをチェックします。
そして、講師の先生を相手に模擬面接です。やはり緊張です。
その後ろでその様子をまたまたチェック。“人の振り見て我が振り直せ”、です。

3日目は、1月19日(土)、場所は、大学を離れて、吉備国際大学の駅前キャンパス。できたばかりの新しい施設で気分も一新。センター入試のため、学外に会場を求めたわけですが、これがまた、面接シミュレーションとしては格好の環境変化。緊張感の中での“実践”+“総仕上げ”です。

今日は、八木様に加え、同じく西日本ジャテックスの長江様も講師に迎え、面接時の心得や身だしなみについても講義を受けます。

今日着てきた服を使いながら、学生生活とビジネスの違いも解説(ん?志野先生解説中?)。身だしなみに関する質問はやはり多いですね。そして、いよいよ面接へ向けて、自己分析の最終チェック。

さて、4つのグループに分かれ、実践開始。
2グループは、面接室への出入りの練習。「失礼します。」「岡山理科大学、総合情報学部、社会情報学科3年、○×△です。よろしくおねがいします。」・・・「ありがとうございました。」・・・。お互いのセルフチェックで進行。

他の2グループは、模擬面接。講師のお二人と面接者以外の学生が面接官。この3日間の集大成。面接者も面接官役の学生も本番さながらの真剣さ。講師の方の指導にプラスして、1人1人、お互いに助言。人の振り見てわが振り直せ!

予定時刻を1時間オーバーしての終了。最後にまとめと本番へ向けての決意を確認して、3日間にわたる講習を終えました。

八木様、長江様、ありがとうございました!
そして、みんな、がんばろう!


終了後のアンケートの「感想」から

  • 面接の練習というのは、なかなかする機会がなく、このような練習は非常にタメになりました。・・・本番までにきっちり練習しておかなければダメだなと思いました。

  • 自己分析等、自分の考えと他者の理解度、言ったことがどれほど伝わっているか、勘違いをしている部分が多かった。それに気付けたことは大きいと思いました。

  • めちゃ楽しかったです。自分のためになり、なおかつ楽しめるという素晴らしい内容でよかったです。ありがとうございました。

  • 少数できめ細かな指導をしていただいたので、大変良い勉強になりました。もっとコマ数があっても良いと思いました。

  • 自分のクセや悪い所を人に教えられて初めて気づいたり、人がやっている所を見て、自分なら「どうしよう」「どうなおそう」と考えることができた。

  • 模擬面接を実際にやってみると緊張しました。本番前にこの感覚を味わえてよかったです。


文・写真:志野敏夫・水谷直樹・森 裕一